ひょんなことからノートパソコンを入手。古かったデスクトップ機のかわりに、メインのFedora機として使うことにした。さよなら灼熱のマイP4マシン…。

OSは入れ直しただけで特別問題なく動作し、USB機器とかもちゃんと認識してくれた。んで、変わったのがディスプレイ。ノートパソコンの画面と、持っていたモニターを接続して2画面にしてみた。

ということで、マルチモニター(ディアルディスプレイ?) の設定をメモしておく。

XRandR

モニターは接続するだけで自動的に2画面に出力された。使っているウィンドウマネージャーのawesomeでも問題なく表示されている。ただ画面の配置と出力の並びが違う。これを xrandr コマンドで操作。

まずそのままコマンドを入力して、出力デバイスを確認。

xrandr

ノートパソコンの画面がLVDS1、外部出力の画面がVGA1だった。VGA1を右側に持って行きたいので以下のように実行。

xrandr --output VGA1 --right-of LVDS1

うむちゃんとできた。他にも一方の出力を消したり、同じ画面を出力したり、回転したり、コマンドからいろいろ操作できるようだ。

X設定

コマンドからの操作はわかったので、起動時の設定をする。アカウントの設定ファイルからxrandrコマンドを読み込ませてもいいけど、ログイン画面とかも外部出力に持って行きたいので、ここを参考にしてXの設定を書くことにした。

/etc/X11/xorg.conf.d/30-screen.conf を作成。VGA1をPrimaryにして、LVDS1の右側に来るように設定した。

壁紙

画面配置の設定はできたけど、せっかくだから画面ごとに別々の壁紙にしたい。awesomeのawsetbgだと、同じ壁紙がそれぞれの画面に設定されている。xscreensaverは自動的に2画面検出して別々のスクリーンセーバーを表示してくれているんだけど。

調べてみたが、awsetbg (で使っていたfeh)からだとどうやったらいいのかよく分からなかった。でも nitrogen というので設定できるらしい。yumにあったのでインストールして使ってみる。

sudo yum install nitrogen

実行してみた画面。

nitrogen window

Preferencesから壁紙のあるディレクトリを追加して、画面と好きな壁紙を選択してApplyするだけ。問題なく動作したし、xcompmgrの透過もOK。配置の方法も、Automatic・Scaled・Centered・Tiled・Zoomed・Zoomed Fillと合って融通が利く。

しかしコマンドから操作できないと起動時の設定がなぁーと思ったら、restoreオプションというものがあった。このオプションをつけると、前回の設定を復元するだけでウィンドウは開かない。

nitrogen --restore

これを起動時に読み込むようにさせれば完了!自分はawesomeのテーマ設定ファイル ~/.config/awesome/theme.lua で wallpaper_cmd に書いておいた。

デスクトップ画面はこんな感じになった。

multi monitor desktop

壁紙は、朝日放送|スマイルプリキュア!と、nicomi.comからいただいたのとさん壁紙を使わせてもらいました。

使用環境

  • Fedora 16 (3.3.0-4.fc16.x86_64)
  • xorg-x11-server-Xorg 1.11.4
  • awesome 3.4.11
  • xcompmgr 1.1.6
  • xrandr 1.3.5 (Server reports RandR version 1.3)
  • nitrogen 1.5.2
  • xscreensaver 5.15

参考サイト