Arch Linux をインストール
サブのノートPCのUbuntuをアップグレード…ではなくて、 Arch Linux をインストールしてみた。
Ubuntuは前々からパッケージ古いのが気になってたし、あとそろそろクリーンインストールしたいけど、うちの低スペックだと最近のインストーラーが動かない。
で、Archは最近なんか人気あるようだし興味を持った。パッケージ更新が早いのと、ローリングリリースってのがよさそう。Wikiも充実してて私でもなんとか使えそうだったってことで入れ替えることにした。
インストールはここが参考になった。書かれている手順をそのまま実行しただけ。ありがたい。
イメージの作成と起動
まずは Arch Linux のページからisoをダウンロードしてCDを作成。CDからブートしてインストーラーを起動する。起動したらホームに install.txt ってのがあるので目を通しておくと良いかも。
キーボードレイアウトの設定
デフォルトのキーボード設定だと使いづらいので、最初に設定しておく。
loadkeys jp106
パーティションの設定
インストールするハードディスクのパーティションを設定する。私は以下のようなパーティションにした。
- /boot: 100MB
- swap: 1024MB
- /: 残り
容量少ないし個人設定はメインPCから引っ張ってこれるので、 /home は作らなかった。通常つかうなら分けとくといいかも。
cfdisk
コマンドで、インストールするハードディスクのパーティションを設定する。
cfdisk /dev/sda
メニューが表示されるのでわりとわかりやすい。矢印キー上下でパーティションを選んで、左右で実行動作を選択する感じ。
既存のパーティションを [Delete] で削除したら、 Free Space に順番に作成していく。
-
/boot を sda1 に。 [New] -> [Primary] -> Size (in MB): 100 -> [Beginning] と選んで、 [Bootable] でFlagsをBootにしといた。
-
swap を sda5 に。 [New] -> [Logical] -> Size (in MB): 1024 -> [Beginning] と選んで、 [Type] -> Enter filesystem type: 82 で Linux swap / Solaris に指定。
-
/ を sda6 に。 [New] -> [Logical] -> Size (in MB): 30295.84 そのまま -> [Beginning] と指定。
パーティション分けが完了したら、 [Write] して [Quit] する。
フォーマット
パーティション分けができたら、 mkfs
コマンドでパーティションをフォーマットする。
mkfs.ext4 /dev/sda1
mkfs.btrfs /dev/sda6
ここで両方btrfsにしようとしてちょっとハマった。btrfsは/bootと分割して別に作成できないらしい?ややこしそうなので/bootはext4にしといた。
swapは後で設定する。
マウント
フォーマットしたパーティションをマウントする。
/ を /mnt にマウントする。
mount /dev/sda6 /mnt
/boot を /mnt/boot にマウントする。
mkdir /mnt/boot
mount /dev/sda1 /mnt/boot
ベースシステムのインストール
いよいよベースシステムのインストール。ネットからインストールするのでインターネットに接続できるようにしておく。私はあらかじめLANケーブルを繋いでおいたので、以下コマンドを実行するだけで大丈夫だった。
dhcpcd eth0
マウントしたパーティションにインストール開始。
pacstrap /mnt base base-devel
grubをインストール。
pacstrap /mnt grub-bios
fstabに書き込む。
genfstab -p /mnt >> /mnt/etc/fstab
システムをマウント
ここがちょっとよくわからんかったが /mnt にchroot。インストールしたシステムに入るってことかな?以下のコマンドを実行する。
arch-chroot /mnt
するとプロンプトが root@archiso から sh-4.2# に変わった。
hostname を設定。ファイルに名前を書くだけ。
vi /etc/hostname
localtime 設定。
ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
locale 設定。 /etc/local.conf の使う部分のコメントを解除。
local-gen
を実行して更新。
locale-gen
起動イメージを作成。 file not found: fsck.btrfs とエラーが出るけど、 Image generation successful だからきっと大丈夫だろう。
mkinitcpio -p linux
grubをMBRにインストール。
grub-install /dev/sda
grubの設定を作成。
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
rootパスワードを設定。
passwd
/mnt から抜ける。
exit
再起動
マウントしたパーティションをアンマウント。
umount /mnt/boot
umount /mnt
ここまできたら再起動!これでハードディスクから起動できるはず!
reboot
swap設定
あとはrootでログインしてから、swapを設定。
mkswap /dev/sda5
swapon /dev/sda5
/etc/fstab にswapを追記する。
とりあえずここでインストール編は終了。
使用環境
- TOSHIBA Dynabook SS SX/210LE
- Arch Linux (archlinux-2012.10.06-dual.iso)