Arch Linux を再インストール
Lenovo g570 に、 Arch Linux を再インストールしたので手順をメモしておく。
インストールUSB作成
まずは、インストール用のUSBを作成する。 Arch Linux のダウンロードページから、ISOイメージと、検証用の md5sum をダウンロード。手っ取り早く HTTP Direct Downloads から、 Japan jaist.ac.jp 選んでダウンロードした。
- ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/iso/2016.11.01/archlinux-2016.11.01-dual.iso
- ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/iso/2016.11.01/md5sums.txt
ダウンロードができたら、ISOイメージが正常にダウンロードできているかチェック。
md5sum -c md5sums.txt
問題なければ、差し込んだUSBデバイスに dd
で書き込む。今回は /dev/sdb だが、書き込み先を間違えないように注意。
sudo dd if=archlinux-2016.11.01-dual.iso of=/dev/sdb
これで、インストール用USBの作成は完了。
起動
reboot して、BIOSのブートメニューを開く。g570では F12 キーを押したら開いた。メニューから Boot Arch Linux (x86_64) を選択して、USBから起動する。
インストール
起動したら、インストール開始。
とりあえず、キー配列を日本語に設定しておく。
loadkeys jp106
それから、パーティションを作成。インストールするSSDに対して cfdisk
を実行。上下キーでパーティションを選択して、左右キーで動作を選択する感じ。
cfdisk /dev/sda
以下の手順のように作成した。
- [Delete] で既存パーティションを全消去
- [New] でパーティション作成、 [Type] で種別を設定
- /dev/sda1: 200M, Primary, Linux (83)
- /dev/sda2: 2G, Primary, Linux Swap / Solaris (82)
- /dev/sda3: 27.6G(残り), Primary, Linux (83)
- [Write]
- [Quit]
できたら、作成したパーティションにファイルシステムを作成。
mkfs.ext4 /dev/sda1
mkfs.btrfs /dev/sda3
/dev/sda3 を基本に、 /dev/sda1 は boot にしてマウント。
mount /dev/sda3 /mnt
mkdir /mnt/boot
mount /dev/sda1 /mnt/boot
ネットワークの設定をする。
ip
コマンドで、デバイス名を確認。
ip link
接続している無線のデバイスが wlp2s0b1 だったので、それを使ってネットワークの設定をする。サンプルのファイルをコピーして、 wireless の名前で設定ファイルを作成。
cp -ai /etc/netctl/examples/wireless-wpa /etc/netctl/wireless
自分の環境に合わせてファイルを編集。
ネットワークを接続。
netctl start wireless
接続できたら、インストールを開始する。 base と、 grub 、あと無線用に wpa_supplicant を入れる。
pacstrap /mnt base base-devel
pacstrap /mnt grub
pacstrap /mnt wpa_supplicant
終わったら、現在の環境から fstab を生成。
genfstab -p /mnt >> /mnt/etc/fstab
rootから grub のインストール。
arch-chroot
mkinitcpio -p linux
grub-install /dev/sda
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
exit
これでひとまずインストール完了。 再起動してちゃんと起動するか確認。
umount /mnt/boot
umount /mnt
reboot
初期設定
無事 Arch Linux が起動できたら、rootでログインして初期設定をする。
とりあえずパスワードを変更。
passwd
swap の設定。
mkswap /dev/sda2
swapon /dev/sda2
fstab をUUID表記に変更。 blkid
でUUIDを調べる。
blkid /dev/sda1
出力されたUUIDを元に /etc/fstab を修正。以下のような形に書き換えた。
再起動して、問題なく起動するかを確認。
reboot
GRUBの表示時間が長く感じたので、 /etc/default/grub のタイムアウトを修正。
再度設定を反映。
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
また再起動して問題ないか確認。
reboot
ユーザーの追加。自分は wheel グループに入れておく。
useradd -m -G wheel username
passwd username
visudo
で wheel に権限を与える。
これで sudo できるようになるので、 root をログアウト。
exit
作成したアカウントでログインし、以降は sudo から設定。
ホスト名とタイムゾーンの変更。
sudo hostnamectl set-hostname g570
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
locale の変更。 sudoedit /etc/locale.gen
して以下を記入。
設定を反映。
sudo locale-gen
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
ネットワークの設定でパスフレーズを直接ファイルに記入していたので、ハッシュ化して記入。覚えられにくいってだけで、あんまり意味はないらしいが。
もう一度インターフェースを確認しておく。
ip link
wpa_supplicant の wpa_passphrase
コマンドを使って、パスフレーズを取得。
wpa_passphrase essid passphrase
設定していた /etc/netctl/wireless の Key のところに、先頭に \” を加えて記入すれば良いらしい。
ネットワーク設定を有効化&起動。
sudo netctl enable wireless
sudo netctl start wireless
接続できたらパッケージを更新。
sudo pacman -Syu
あとは適当に使うものをインストール。お好みで自分が必要なものを。
- xorg
- xdm-archlinux
- awesome
- pulseaudio
- fcitx
- fcitx-mozc
- rxvt-unicode
- tmux
- conky
- feh
- xscreensaver
- xcompmgr
- cbatticon
- gnome-themes-standard
- archlinux-wallpaper
- vim
- bash-completion
- openssh
- git
- nitrogen
- imagemagick
- btrfs-progs
- chromium
- firefox
- firefox-i18n-ja
- thunderbird
- thunderbird-i18n-ja
- libreoffice-fresh
- libreoffice-fresh-ja
- gimp
- vlc